導入
論理演算は、技術士第一次試験の第2群「情報・論理に関するもの」で頻出のテーマです。特に、ベン図、ブール代数、ド・モルガンの法則、カルノー図は、過去問でも繰り返し問われています。
論理演算と聞くと難しく感じるかもしれませんが、基本はそれほど複雑ではありません。
AND、OR、NOTの意味を押さえ、ド・モルガンの法則やカルノー図の囲み方を理解すれば、情報系が専門でない方でも得点源にしやすい分野です。
特に重要なのは、次の2つです。
- ド・モルガンの法則:複雑な否定を含む論理式を整理できる
- カルノー図の端と端がつながるルール:本番で問われやすいポイント
この記事では、論理演算の基本から、ベン図、ブール代数、ド・モルガンの法則、XOR、カルノー図の使い方まで、初心者向けに具体例を交えて解説します。

目次
- 論理演算とは何か
- AND・OR・NOTの基本
- ブール代数とド・モルガンの法則
- XOR(排他的論理和)の考え方
- ベン図を使った論理式の見方
- カルノー図による論理式の簡略化
- 試験で得点するための解き方のコツ
- FAQ
- まとめ
論理演算とは何か
論理演算とは、条件が成り立つかどうかを「1」と「0」で表し、組み合わせて判断する考え方です。
一般的には、次のように考えます。
| 値 | 意味 |
|---|---|
| 1 | 真、成り立つ、ON |
| 0 | 偽、成り立たない、OFF |
たとえば、機械や制御の条件で考えると分かりやすくなります。
- A:スイッチAがONである
- B:スイッチBがONである
このとき、「AもBもONなら動作する」「AまたはBがONなら警報を出す」といった条件を、論理式で表せます。
論理演算は、情報処理だけでなく、制御、電気回路、機械安全、センサー判定などでも使われる基本的な考え方です。
AND・OR・NOTの基本
論理演算の基本は、AND、OR、NOTの3つです。
まずはこの3つを確実に理解することが大切です。
ANDは「かつ」
ANDは「AかつB」を表します。
記号では、次のように書きます。
AとBがどちらも1のときだけ、結果が1になります。
| A | B | A・B |
|---|---|---|
| 0 | 0 | 0 |
| 0 | 1 | 0 |
| 1 | 0 | 0 |
| 1 | 1 | 1 |
たとえば、次の条件を考えます。
- A:扉が閉まっている
- B:非常停止ボタンが押されていない
機械が動作する条件を「扉が閉まっていて、かつ非常停止ボタンが押されていない」とするなら、論理式は次のようになります。
A \cdot Bつまり、両方の条件を満たしたときだけ動作する、という意味です。
ORは「または」
ORは「AまたはB」を表します。
記号では、次のように書きます。
AとBのどちらか一方でも1なら、結果は1になります。
| A | B | A + B |
|---|---|---|
| 0 | 0 | 0 |
| 0 | 1 | 1 |
| 1 | 0 | 1 |
| 1 | 1 | 1 |
たとえば、次の条件を考えます。
- A:センサーAが異常を検知する
- B:センサーBが異常を検知する
どちらか一方でも異常を検知したら警報を出す場合、論理式は次のようになります。
A + Bここで注意したいのは、論理演算のORは、AとBが両方1の場合も含むことです。
日常会話の「どちらか一方だけ」という意味とは少し異なる場合があります。
NOTは「否定」
NOTは「Aではない」を表します。
記号では、Aの上にバーを付けて表します。
Aが1なら結果は0、Aが0なら結果は1になります。
| A | Aの否定 |
|---|---|
| 0 | 1 |
| 1 | 0 |
たとえば、
- A:ランプが点灯している
とすると、
\overline{A}は「ランプが点灯していない」という意味になります。
ブール代数とド・モルガンの法則
ブール代数とは、論理式を整理したり変形したりするための考え方です。
試験では、複雑に見える論理式を短くしたり、同じ意味の式を選んだりする問題で使います。
中でも最重要なのが、ド・モルガンの法則です。
ド・モルガンの法則の基本形
ド・モルガンの法則は、次の2つです。
\overline{A \cdot B} = \overline{A} + \overline{B} \overline{A + B} = \overline{A} \cdot \overline{B}ド・モルガンの法則
ベン図とブール代数による図解
法則1
全体を否定すると、個々の否定の OR(+) になります。
法則2
全体を否定すると、個々の否定の AND(・) になります。
ポイントは、否定のバーを外すときにANDとORが入れ替わることです。
| 元の式 | 変形後 | 意味 |
|---|---|---|
| A・B全体の否定 | Aの否定 + Bの否定 | AかつBではない |
| A+B全体の否定 | Aの否定・Bの否定 | AでもBでもない |
具体例1:AND全体を否定する
次の式を考えます。
\overline{A \cdot B}これは「AかつB、ではない」という意味です。
ド・モルガンの法則を使うと、次のように変形できます。
\overline{A \cdot B} = \overline{A} + \overline{B}つまり、
「AとBが両方成り立つわけではない」
=「Aが成り立たない、またはBが成り立たない」
という意味です。
たとえば、
- A:扉が閉まっている
- B:ロックがかかっている
とします。
A \cdot B は「扉が閉まっていて、かつロックがかかっている」です。
その否定である \overline{A \cdot B} は、「扉が閉まっていてロックがかかっている状態ではない」という意味になります。
これは、
- 扉が閉まっていない
- または、ロックがかかっていない
という状態と同じです。
具体例2:OR全体を否定する
次の式を考えます。
\overline{A + B}これは「AまたはB、ではない」という意味です。
ド・モルガンの法則を使うと、次のように変形できます。
\overline{A + B} = \overline{A} \cdot \overline{B}つまり、
「AもBも、どちらも成り立たない」
という意味になります。
たとえば、
- A:センサーAが異常を検知する
- B:センサーBが異常を検知する
とします。
A + B は「センサーAまたはセンサーBが異常を検知する」です。
その否定である \overline{A + B} は、「どちらのセンサーも異常を検知していない」という意味になります。
これは、次の式と同じです。
\overline{A} \cdot \overline{B}ド・モルガンの法則の覚え方
覚え方はシンプルです。
- 否定のバーを外す
- 各変数に否定を付ける
- ANDとORを入れ替える
たとえば、次の式を考えます。
\overline{A + B}AとBにそれぞれ否定を付け、+ を \cdot に変えます。
そのため、次のようになります。
\overline{A} \cdot \overline{B}試験では、否定のバーが長くかかっている式を見たら、まずド・モルガンの法則が使えないか確認しましょう。
XOR(排他的論理和)の考え方
XORは、排他的論理和と呼ばれる論理演算です。
「AとBが異なるときに1になる」と覚えると分かりやすいです。
記号では、次のように表します。
A \oplus B論理式では、次の形で表せます。
A \oplus B = A \cdot \overline{B} + \overline{A} \cdot BXORの真理値表
| A | B | A ⊕ B |
|---|---|---|
| 0 | 0 | 0 |
| 0 | 1 | 1 |
| 1 | 0 | 1 |
| 1 | 1 | 0 |
AとBが同じ場合は0、異なる場合は1になります。
XORの具体例

2つのスイッチA、Bがあり、どちらか一方だけがONのときにランプが点灯するとします。
この条件は、次のように表せます。
A \oplus Bまたは、次のように書けます。
A \cdot \overline{B} + \overline{A} \cdot Bこれは、
- AがONでBがOFF
- AがOFFでBがON
のどちらかの場合に1になる、という意味です。
XORは「どちらか一方だけ」と考えると理解しやすくなります。
なお、日常会話で「AまたはB」と言うと「どちらか一方だけ」をイメージすることがありますが、論理演算では異なります。
通常のORは両方が1の場合も1になり、XORは両方が1の場合は0になります。
ベン図を使った論理式の見方
ベン図は、論理式を図で確認する方法です。
複雑な論理式を式変形だけで考えると混乱する場合があります。そのようなときは、ベン図で「どの領域が1になるか」を確認すると分かりやすくなります。

AかつBのベン図
A \cdot B は、AとBが重なっている部分です。
ベン図では、2つの円が重なった中央部分だけを塗ります。
意味としては、
- Aの条件を満たす
- Bの条件も満たす
という範囲です。
AまたはBのベン図
A + B は、AまたはBの少なくとも一方を満たす領域です。
ベン図では、
- Aの円全体
- Bの円全体
- AとBの重なり部分
をすべて含みます。
ここでも注意したいのは、ORは「AとBの両方が成り立つ場合」も含むことです。
日常会話の「どちらか一方だけ」という意味は、XORに近い考え方です。
AでありBではない領域
A \cdot \overline{B} は、「Aであり、Bではない」という意味です。
たとえば、
- A:機械設計の知識がある
- B:情報工学の知識がある
とすると、A \cdot \overline{B} は「機械設計の知識はあるが、情報工学の知識はない」範囲を表します。
ベン図では、Aの円のうち、Bと重なっていない部分を塗ります。
ベン図で解くときのコツ
試験では、複雑な論理式を無理に変形するより、ベン図を使ったほうが早い場合があります。
特に、次のような問題ではベン図が有効です。
- 問題文にベン図が示されている
- 選択肢に複数の論理式がある
- 式が長く、変形すると間違えやすい
- 否定が多く、どの領域を表すか分かりにくい
おすすめは、選択肢ごとに小さなベン図を描いて、問題文の図と一致するものを探す方法です。
式だけで判断するより、ミスを減らしやすくなります。
カルノー図による論理式の簡略化
カルノー図は、真理値表から論理式を簡単にするための表です。
「1」のマスをうまくまとめることで、短い論理式を作れます。
カルノー図は、論理回路や情報分野でよく使われる考え方ですが、試験対策ではまず囲み方のルールを押さえることが重要です。
カルノー図の基本ルール
基本ルール
ルールを選択してください
左のメニューから、カルノー図の基本ルールを選んで図解を確認しましょう。
カルノー図では、次のルールで「1」のマスを囲みます。
- 「1」のマスを囲む
- 1個、2個、4個、8個など、2の累乗個で囲む
- できるだけ大きく囲む
- 長方形または正方形で囲む
- 上下左右の端はつながっていると考える
- 囲んだ中で変化しない変数だけを残す
特に重要なのは、3個や6個では囲まないことです。
カルノー図では、1、2、4、8のように、2の累乗で囲みます。
できるだけ大きく囲む理由
カルノー図では、できるだけ大きく囲むほど、論理式を短くできます。
たとえば、1個だけで囲むより、2個で囲めるなら2個で囲みます。
4個で囲めるなら、2個ではなく4個で囲むほうが簡単な式になります。
これは、グループ内で変化する変数を消せるためです。
カルノー図では、囲んだグループの中で値が変化している変数は式から消えます。
逆に、値が変化していない変数だけが式に残ります。
端と端がつながるルール
カルノー図では、上下の端、左右の端がつながっていると考えます。
つまり、表の左端と右端は隣同士、上端と下端も隣同士として扱います。
感覚的には、端から端へワープできるイメージです。
このルールは、試験で非常によく問われるポイントです。
見た目では離れているように見えても、カルノー図では隣接している場合があります。
具体例1:Cだけが残るパターン
3変数A、B、Cのカルノー図を考えます。
列はBCとし、並び順は 00, 01, 11, 10 とします。
| A\BC | 00 | 01 | 11 | 10 |
|---|---|---|---|---|
| 0 | 0 | 1 | 1 | 0 |
| 1 | 0 | 1 | 1 | 0 |
この表では、BCが 01 と 11 の列に1があります。
上下2行にまたがって、合計4個の1を囲めます。
このグループ内で変化を確認します。
- A:0の場合も1の場合もあるため変化している
- B:0の場合も1の場合もあるため変化している
- C:常に1で変化していない
変化している変数は消え、変化していないCだけが残ります。
したがって、簡略化された論理式は次のようになります。
F = C具体例2:端と端をつなげるパターン
次のカルノー図を考えます。
| A\BC | 00 | 01 | 11 | 10 |
|---|---|---|---|---|
| 0 | 1 | 0 | 0 | 1 |
| 1 | 1 | 0 | 0 | 1 |
この表では、左端の 00 と右端の 10 に1があります。
一見すると離れているように見えますが、カルノー図では左右の端はつながっています。
そのため、左端と右端の1をまとめて囲めます。
このグループ内で変化を確認します。
- A:0の場合も1の場合もあるため変化している
- B:常に0で変化していない
- C:常に0で変化していない
BとCはどちらも0のままなので、否定付きで残ります。
したがって、簡略化された論理式は次のようになります。
F = \overline{B} \cdot \overline{C}カルノー図で間違えやすいポイント
カルノー図では、次のミスに注意しましょう。
- 3個や6個で囲んでしまう
- 端と端がつながることを忘れる
- できるだけ大きく囲んでいない
- 0のマスまで囲んでしまう
- 変化している変数を残してしまう
- 変化していない変数を見落とす
試験では、難しい計算よりも、ルールの見落としで失点することがあります。
特に「端と端がつながる」ルールは、必ず確認しておきたいポイントです。
試験で得点するための解き方のコツ
論理演算の問題では、すべてを式変形だけで解こうとしないことが大切です。
問題の種類に応じて、ブール代数、ベン図、カルノー図を使い分けましょう。
否定が多い式はド・モルガンの法則を使う
式の上に長いバーが付いている場合や、否定が多い場合は、まずド・モルガンの法則を疑います。
たとえば、次のような式です。
\overline{A + B}この式は、ド・モルガンの法則により次のように変形できます。
\overline{A} \cdot \overline{B}「否定を外すとANDとORが入れ替わる」と意識すると、整理しやすくなります。
領域を問う問題はベン図で考える
論理式がどの領域を表しているかを問う問題では、ベン図が有効です。
特に、選択肢が複数ある問題では、それぞれの式を小さなベン図にして比較すると判断しやすくなります。
複雑な式を無理に頭の中で処理するより、図で見たほうが正確な場合があります。
簡略化の問題はカルノー図の囲み方を確認する
真理値表やカルノー図が出てきたら、1のマスをどう囲むかを考えます。
確認するポイントは次の通りです。
- 1、2、4、8個で囲めているか
- できるだけ大きく囲めているか
- 端をまたいで囲めないか
- 囲んだ中で変化しない変数は何か
カルノー図は、解き方のルールを覚えるとパターンで対応しやすくなります。
迷ったら真理値表に戻る
論理式の意味が分からなくなったときは、真理値表に戻るのも有効です。
AとBの2変数であれば、組み合わせは次の4通りしかありません。
| A | B |
|---|---|
| 0 | 0 |
| 0 | 1 |
| 1 | 0 |
| 1 | 1 |
それぞれの行で式の値を確認すれば、複雑に見える論理式でも意味を整理できます。
たとえば、次の式を考えます。
\overline{A + B}この式は「AまたはB、ではない」という意味です。
真理値表で確認すると、AもBも0のときだけ1になります。
| A | B | A + B | A+Bの否定 |
|---|---|---|---|
| 0 | 0 | 0 | 1 |
| 0 | 1 | 1 | 0 |
| 1 | 0 | 1 | 0 |
| 1 | 1 | 1 | 0 |
つまり、次の式と同じ結果になります。
\overline{A} \cdot \overline{B}このように、ド・モルガンの法則が不安な場合でも、真理値表に戻れば確認できます。
問題形式ごとに解き方を変える
論理演算の問題では、出題形式によって使う道具を変えると解きやすくなります。
| 問題のタイプ | 使いやすい方法 |
|---|---|
| 論理式の変形 | ブール代数、ド・モルガンの法則 |
| 領域の一致を選ぶ問題 | ベン図 |
| 真理値表から式を作る問題 | カルノー図 |
| 式の意味が分からない問題 | 真理値表 |
| XORが出る問題 | 「異なるときに1」で判断 |
試験本番では、1つの方法にこだわりすぎないことが大切です。
式変形で迷ったらベン図、ベン図で迷ったら真理値表、簡略化ならカルノー図、というように使い分けましょう。
FAQ
論理演算は初心者でも理解できますか?
はい、理解できます。
最初は記号が多く難しく見えますが、AND、OR、NOTの意味から順番に押さえれば十分対応できます。
試験対策では、公式を暗記するだけでなく、真理値表やベン図と一緒に理解するのがおすすめです。
AND、OR、NOTは何を表していますか?
ANDは「かつ」、ORは「または」、NOTは「否定」を表します。
- AND:AとBがどちらも1のときに1
- OR:AとBの少なくとも一方が1のときに1
- NOT:0と1を反転する
たとえば、ANDは次のように表します。
A \cdot BORは次のように表します。
A + BNOTは次のように表します。
\overline{A}ド・モルガンの法則は何を覚えればよいですか?
まずは次の2つを覚えましょう。
\overline{A \cdot B} = \overline{A} + \overline{B} \overline{A + B} = \overline{A} \cdot \overline{B}ポイントは、否定を外すときにANDとORが入れ替わることです。
「積の否定は、否定の和」
「和の否定は、否定の積」
と覚えると整理しやすくなります。
ド・モルガンの法則はどんな問題で使いますか?
否定のバーが長くかかっている式や、複雑な論理式を整理する問題で使います。
たとえば、次のような式です。
\overline{A + B}この式は、ド・モルガンの法則を使うと次のように変形できます。
\overline{A} \cdot \overline{B}試験では、選択肢の中から同じ意味の式を選ぶ問題でも役立ちます。
XORはどのように覚えればよいですか?
XORは「AとBが異なるときに1になる」と覚えると分かりやすいです。
式では、次のように表せます。
A \oplus B = A \cdot \overline{B} + \overline{A} \cdot B「片方だけが1のときに1」と考えると、真理値表も理解しやすくなります。
| A | B | A ⊕ B |
|---|---|---|
| 0 | 0 | 0 |
| 0 | 1 | 1 |
| 1 | 0 | 1 |
| 1 | 1 | 0 |
ORとXORの違いは何ですか?
ORは、AとBのどちらか一方、または両方が1なら結果が1になります。
一方、XORは、AとBのどちらか一方だけが1のときに結果が1になります。
つまり、AとBが両方1の場合、
- OR:1
- XOR:0
になります。
この違いはよく混同しやすいので注意しましょう。
ベン図とカルノー図はどう使い分ければよいですか?
ベン図は、論理式がどの領域を表すかを確認するのに向いています。
一方、カルノー図は、真理値表から論理式を簡略化するのに向いています。
簡単に言うと、次の使い分けです。
| 方法 | 向いていること |
|---|---|
| ベン図 | 領域を視覚的に確認する |
| カルノー図 | 論理式を短くする |
選択肢と図を照合する問題ではベン図、真理値表から最短の式を作る問題ではカルノー図が使いやすいです。
カルノー図ではなぜ2の累乗で囲むのですか?
カルノー図では、グループ内で変化する変数を消して、論理式を簡単にします。
そのため、1個、2個、4個、8個のように、2の累乗個で囲む必要があります。
3個や6個で囲むと、変数の消去が正しくできません。
試験では、囲む数が2の累乗になっているかを必ず確認しましょう。
カルノー図の端と端がつながるとはどういう意味ですか?
カルノー図では、左端と右端、上端と下端を隣り合っているものとして扱います。
そのため、表の端にある1同士をまとめて囲める場合があります。
見た目では離れているように見えても、カルノー図では隣接していることがあります。
このルールは試験で問われやすいため、カルノー図を見るときは必ず端をまたいで囲めないか確認しましょう。
カルノー図でよくあるミスは何ですか?
よくあるミスは次の通りです。
- 3個や6個で囲んでしまう
- 端と端がつながることを忘れる
- 小さく囲みすぎる
- 0のマスまで囲んでしまう
- 変化している変数を残してしまう
- 変化していない変数を見落とす
特に、できるだけ大きく囲むことと、端をまたいで囲めないか確認することが重要です。
試験対策では何から勉強すればよいですか?
おすすめの順番は次の通りです。
- AND、OR、NOTの意味を理解する
- 真理値表を読めるようにする
- ド・モルガンの法則を覚える
- XORの意味を押さえる
- ベン図で領域を確認する練習をする
- カルノー図の囲み方を練習する
この順番で学ぶと、論理演算の全体像をつかみやすくなります。
まとめ
論理演算は、技術士第一次試験の第2群で頻出のテーマです。
一見難しそうに見えますが、基本ルールを押さえれば得点源にしやすい分野です。
この記事では、次の内容を解説しました。
- 論理演算では、条件を1と0で表す
- ANDは「かつ」、ORは「または」、NOTは「否定」
- ド・モルガンの法則では、否定を外すとANDとORが入れ替わる
- XORは「AとBが異なるときに1」
- ベン図を使うと、論理式の領域を視覚的に確認できる
- カルノー図では、1のマスを2の累乗個で囲む
- カルノー図の端と端はつながっていると考える
特に重要なのは、次の3つです。
- ド・モルガンの法則
- ベン図による視覚的な確認
- カルノー図による論理式の簡略化
試験本番では、すべてを式変形だけで解こうとせず、問題に合わせて解き方を変えることが大切です。
- 否定が多い式:ド・モルガンの法則
- 領域を問う問題:ベン図
- 簡略化の問題:カルノー図
- 迷ったとき:真理値表
このように使い分けることで、論理演算の問題を安定して解きやすくなります。
まずはAND、OR、NOTの基本を押さえ、ド・モルガンの法則とカルノー図の囲み方を重点的に練習しておきましょう。


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